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2021.11.8


【住宅ローン】大切な人のために覚悟を!連帯保証と連帯債務の違い、ペアローンとは?

夫婦共働きが増えた昨今、住宅購入価格の上昇や新型コロナウイルス流行のように予期せぬ経済状況を垣間みて「収入合算」での住宅ローンをご検討される方も少なくありません。

この場合、ご夫婦2人の収入を合わせた額で審査してもらえるので、借入可能な金額が増えるということになります。一見するとメリットが大きいように思えますが、後になって返済が苦しいと感じられる方もいらっしゃいますので、ご夫婦でよく話し合った上でご検討されることをおすすめします。

そこで今回は、2種類ある収入合算のメリットや特徴・気をつけておきたいデメリット・ペアローンについてもご紹介します。

2種類ある収入合算

マイホームを購入する際、ほとんどの方が単独で住宅ローンを利用されるかと思います。しかし、希望する物件に対して世帯主おひとりの収入では審査が通らない場合があり、その際に検討されるのが「収入合算」という選択肢です。

さらに、収入合算には「連帯保証型」「連帯債務型」の2種類があります。

<連帯保証型>

(A)主債務者は1人で、(B)連帯保証人はそれを保証する

⬇︎

(A)主債務者が何らかの理由で支払いをしなかったり債権者(金融機関等)から(B)連帯保証人に対して返済要求があった場合の「催告の抗弁」や「検索の抗弁」が認められず、債権者はいつでも(A)主債務者同様に(B)連帯保証人に対しても返済を求めることができる。

 

【所有権】・・・(A)主債務者
【団体信用生命保険】・・・(A)主債務者のみ加入
【住宅ローン控除】・・・(A)主債務者のみ適用


催告(さいこく)の抗弁・・・債権者が保証人に債務の履行を請求したときは、保証人は、まず主たる債務者に催告をすべき旨を請求することができる。ただし、主たる債務者が破産手続開始の決定を受けたとき、又はその行方が知れないときは、この限りでない。(民法第452条)
検索の抗弁・・・債権者が前条の規定に従い主たる債務者に催告をした後であっても、保証人が主たる債務者に弁済をする資力があり、かつ、執行が容易であることを証明したときは、債権者は、まず主たる債務者の財産について執行をしなければならない。(民法453条)

※連帯保証人は契約社員や派遣社員では受け付けてもらえない場合や満額の年収でみてもらえない場合もある。
※産休や育休中の場合は、金融機関によって必要な書類(明細書・証明書)が異なるので事前に確認が必要。


<連帯債務型>

(B)連帯債務者が、(A)主債務者と連帯して同一の債務を負う。※(A)と(B)は同等の立場

⬇︎

(A)・(B)どちらの債務者も、連帯して返済する義務があるため金融機関は(A)・(B)どちらにも返済を求めることができる。

 

【所有権】・・・両者(夫婦)での共有名義
【団体信用生命保険】・・・(A)主債務者のみ加入
※フラット35(住宅金融支援機構)で夫婦デュエット(夫婦連生団信)等の場合は、両者(夫婦)とも加入。
【住宅ローン控除】・・・(B)連帯債務者にも適用
※ローンの負担割合に応じた控除額となる。


デュエット(夫婦連生団信)・・・ご夫婦のどちらか一方が死亡した(高度障害者になった)場合は、住宅ローンの残債が全額補償され、残された方にローンの返済義務はありません。(婚約・内縁関係にある方も対象となる場合もある。)


ペアローン

同じ金融機関で、夫婦それぞれが住宅ローンを契約(事務手数料は2回分必要)するペアローン。同じ物件に対して2本のローンを利用しお互いに連帯保証人になるため、離職などによりどちらか一方が「支払えなくなった」場合のデメリットが大きく、お互いの信頼関係が重要となります。

また、夫婦それぞれが主債務者となるので、団体信用生命保険への加入や住宅ローン控除もそれぞれに適用され、所有権も夫婦共有名義となります。さらに、それぞれがご自分の収入に合った返済方法を選べるため、ご夫婦でも返済期間や金利条件の違う返済方法を選べることもペアローンの特徴です。但し、夫婦のどちらかが死亡した(高度障害者になった)場合は、亡くなった方の住宅ローン残債は補償されますが、残された方のローン返済はそのまま継続されます。

お互いの生活や価値観を尊重し合い、協力的なご夫婦には向いてるのかもしれませんね。

まとめ

初めから、もしもの場合を考えながら住宅ローンを組む方はあまりいらっしゃらないかと思います。しかし、相手を大切に思うのであれば、お互いの立場になって事前に万が一の時のことをしっかり話し合っておく必要があります。

収入合算やペアローンで住宅ローンを借りるということは、ご夫婦が協力しないと支払えない額を借りるということです。それだけの覚悟を持って、これまで以上にお互いを思いやり相談し合いながらご夫婦仲良く完済への道のりを乗り越えていってください。

住宅ローンへの不安やご相談などがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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